桐壺マンガ更新

ジョジョジョジョなとーちゃんたち

桐壺帝からの歌の現代語訳
「幼子の元服の折、末永い仲を
　あなたの姫との間に結ぶ約束はなさったか」
・「初元結（はつもとゆい）」は元服のことです。
・「契る」は結婚のこと。
・「髷を結う」ことと「契りを結ぶ」ことをかけています。

左大臣からの返歌
「元服の折、約束した心も深いものとなりましょう
　その濃い紫の色さえ変わらなければ」
・髷を結う元結の紐は紫色。
・紐の紫色の濃さ、結んだ硬さに、源氏から帝への愛情の深さをこめています
・当時、紫色は褪せやすかった。
　源氏が後に帝を裏切ることへのフラグ立てです


スペース的に書ききれなかったので、まとめてみました。
左大臣の返歌は、さらに分かりやすくすると
「帝への愛が変わることがなければ、源氏はきっとＯＫくれるでしょう」
という感じになります。
「～だったらいいなあ」と思うことを言葉にすることで現実にしたい。
言霊と言いますか、そういうニュアンスもとれます。

この時代からフラグ文化は芽生えていたのか・・・
平安時代、侮りがたし

資料サイト様、ほんとお世話様です・・・


源氏物語　第一巻「桐壺」