源氏物語 第一巻「桐壺」 前編

「桐壺」前編です。
描いた時期が前後するページがあったりします。クオリティがたまに不安定です
作品中の時系列順に掲載してますので、そこらへん耐えてください。すみません

以下本編。

女御（にょうご：大臣の娘）＞更衣（こうい：納言の娘）
御息所（みやすんどころ：女御・更衣・皇太子妃の総称）
　　　　「帝や東宮の妻カウントになった姫君の総称」でたぶんあってる

尚侍（ないしのかみ：女房長官）
典侍（ないしのすけ）内侍（ないし）
命婦（みょうぶ）蔵人（くらんど）→要するに女房

内侍司（ないしのつかさ）→後宮女官のこと。帝の身の回りのお世話をする仕事。
お手つきになれば御息所になったりも。





一旦補足入ります。

「桐壺」の第一段は、高校生の古典でやる範囲内なので
ご存知の方も多いかと思います。
「わかりやすく」をテーマにしているので、
しつこいかとは思いますが、念の為。
つーか字が汚い・・・申し訳ないです

で、そんなこんなで、桐壺はしんどい日々を送ります。
たまに帝に「宮仕え辞めたい」と言うと、
すんごい勢いで止められてしまう。
八方塞がり。





帝は家族だいすき



桐壺の死因は明らかにストレス性。
昔の貴族は不摂生なうえ運動しないもんだから、
ちょっとしたことですぐにコロっと死にました。
帰省する道中で、牛車の振動に耐え切れずに死んだりとか。
人生50年以下。

だんだん汚くなってく・・・
質より量だ！と言ってみる。




ここでいう「遊び」は、琴や笛の音楽のこと。



「みずら」もしくは「総角（あげまき）」と言います。




ラクガキ。魔方陣グルグルより
結局、光には譲位しませんでした。



ちなみに、この帝は「桐壺帝」。光源氏の父です。
源氏を心から大切にする、良いおとうさまです。



ちいさな心になんか芽生える。

やっと藤壺登場。先帝の娘が桐壺帝に入内
平安のころにはよくあったことです。

書くの忘れてましたが、源氏物語で表す歳は数え年です
生まれたときから１歳、正月が過ぎるたびに一つ年をとる。
年末に生まれた人なんかは、満年齢と２つ違うこともあったり。

数え年だってことを頭に入れながら見ると、
とんでもない歳でとんでもないことをしてたりします。




ゴンのことかアアア

このページまでずっと源氏の目の色間違えてた
自分設定とはいえ抜けすぎている。






しょーもないのに楽しい日々




「加冠」は元服のことです
左大臣は源氏に娘をやりたくて、東宮に嫁入りさせるのを渋っていたんだそうです
東宮は、弘徽殿の女御が生んだ桐壺帝の長男。源氏の兄にあたります。










背伸びしたって届かない。




この元服シーン、かなりハショる結果となりましたが
原文ではなんかとんでもないことになっていました。
「元服した光源氏の美しい姿に、その場にいた多くの大臣たちが涙した」
とありました。
感動するとよく泣くんです、このころの人は。




お父ちゃんフィーバー。




源氏元服の際、冠を被せる役目を務めたのが左大臣です。

西洋では右を重んじますが、東洋では左側を重んじます。
左大臣＞右大臣　将軍においても同じです。
ちょっとの差ですけどね







桐壺帝からの歌の現代語訳
「幼子の元服の折、末永い仲を
　あなたの姫との間に結ぶ約束はなさったか」
・「初元結（はつもとゆい）」は元服のことです。
・「契る」は結婚のこと。
・「髷を結う」ことと「契りを結ぶ」ことをかけています。

左大臣からの返歌
「元服の折、約束した心も深いものとなりましょう
　その濃い紫の色さえ変わらなければ」
・髷を結う元結の紐は紫色。
・紐の紫色の濃さ、結んだ硬さに、源氏から帝への愛情の深さをこめています
・当時、紫色は褪せやすかった。
　源氏が後に帝を裏切ることへのフラグ立てです

資料サイト様、ほんとお世話様です・・・